壁面収納は、限られた空間を最大限に活用できる優れた収納方法です。
しかし、既製品ではサイズやデザインが部屋に合わない、あるいは収納力不足といった悩みを抱えている方も少なくないでしょう。
そこで注目したいのが、自由に設計できる「造作壁面収納」なのです。
今回は、造作壁面収納のメリット、設置場所別のアイデア、費用相場、そして設計から完成までの流れについて解説します。
造作壁面収納のメリットとは?
*デッドスペースの有効活用
造作壁面収納は、部屋の寸法に合わせてピッタリと設置できるため、柱の際や階段下など、既存の収納では活用できなかったデッドスペースを有効活用できます。
例えば、天井までの高さを活かした縦長の収納を設けることで、驚くほどの収納力を実現可能です。
さらに、奥行きが浅い部分にも、薄型収納を設計することで無駄なく収納スペースを確保できます。
また、デッドスペースを有効活用することで、部屋全体の収納効率を向上させることも期待できます。
*部屋の雰囲気に合わせたデザイン
造作壁面収納は、素材や色、扉のデザインなどを自由に選択できます。
そのため、部屋のインテリアスタイルに合わせたオーダーメイドの収納を実現可能です。
例えば、北欧風の明るい木目調の収納や、モダンな雰囲気のブラックの収納など、様々なデザインが考えられます。
また、収納扉にミラーを取り付けることで、空間を広く見せる効果も期待できます。
さらに、照明を組み込むことで、収納空間をより魅力的に演出することも可能です。
*収納力の大幅アップ
既製品の収納では物足りないという場合でも、造作壁面収納であれば、必要な収納量に合わせて自由に設計できます。
例えば、大量の本を収納するための大型の書棚や、衣類をたっぷり収納できるウォークインクローゼットのような収納も可能です。
また、可動棚を設置することで、収納物の高さに合わせて棚の位置を調整できるため、使い勝手も抜群です。
さらに、収納内部に照明を設置することで、収納物の視認性を高めることもできます。
*高品質で耐久性
造作壁面収納は、高品質な素材を使用し、熟練の職人が丁寧に製作するため、高い耐久性を誇ります。
長年使い続けても、その美しさと機能性を維持できる点が魅力といえます。
適切なメンテナンスを行うことで、さらに長くご愛用いただけます。
また、使用する素材や仕上げ方法によって、耐久性も変化しますので、設計段階でしっかり確認しましょう。
さらに、耐震性を考慮した設計にすることで、地震発生時の安全性も高めることができます。
リビング寝室キッチン玄関に造作壁面収納を
*リビングの収納アイデア
リビングは家族が集まる空間であり、様々な物を収納する必要がある場所です。
造作壁面収納を活用すれば、AV機器やゲーム機、書籍、おもちゃなどをすっきり収納できます。
また、オープンシェルフを設けて、インテリアとして楽しむことも可能です。
収納部分と飾り棚を組み合わせることで、見た目にも美しい収納を実現できます。
さらに、間接照明を組み込むことで、リビングの雰囲気をより洗練されたものにすることができます。
*寝室の収納アイデア
寝室では、衣類や布団、バッグなどの収納が必要になります。
造作壁面収納をクローゼットとして活用すれば、大量の衣類を整理整頓できます。
また、ベッドサイドに小さな収納棚を設けて、本や眼鏡などを置くスペースを確保することも可能です。
ベッド下のデッドスペースも利用することで、より多くの収納スペースを確保できます。
さらに、寝室の雰囲気に合わせた照明を組み込むことで、リラックスできる空間を演出できます。
*キッチンの収納アイデア
キッチンは、食器や調理器具、食材など、様々な物を収納する必要がある場所です。
造作壁面収納を活用すれば、キッチンの限られたスペースを有効活用し、収納力を大幅に向上させることができます。
引き出しや扉付きの収納に加え、スパイスラックなどのオープン収納を組み合わせることで、使い勝手の良いキッチンを実現できます。
また、家電製品を収納するスペースを設けることで、キッチンカウンターをすっきりさせることも可能です。
*玄関の収納アイデア
玄関は、靴や傘、コートなどの収納が必要になります。
造作壁面収納を活用すれば、これらの物をすっきり収納できます。
また、鏡を取り付けて、身だしなみチェックをするスペースを確保することも可能です。
下駄箱と、上部にコートなどを掛ける収納を組み合わせることで、玄関を広く、そして機能的に利用できます。
さらに、間接照明を設置することで、玄関を明るくwelcomingな雰囲気にすることもできます。
造作壁面収納の費用相場は?
*材料費の目安
材料費は、使用する素材によって大きく変動します。
例えば、木材の種類や塗装の種類、扉の素材などによって、費用が異なります。
一般的な木材を使用する場合、数十万円から数百万円の費用がかかります。
より高級な素材を使用する場合は、費用はさらに高くなります。
そのため、予算に合わせて素材を選ぶことが重要です。
また、使用する木材の量によっても費用が変動します。
*施工費の目安
施工費は、収納の規模や複雑さによって変動します。
シンプルな収納であれば、数万円から数十万円の費用で済む場合がありますが、複雑なデザインや特殊な施工が必要な場合は、費用は高くなります。
また、工事期間も考慮しましょう。
施工業者の選定によっても費用が異なるため、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
*デザイン費の目安
デザイン費は、設計図の作成や打ち合わせの回数などによって変動します。
多くの設計変更を伴う場合は、費用が高くなります。
設計段階でしっかりと打ち合わせを行い、変更を最小限に抑えることで、費用を抑えることが可能です。
デザイナーの経験や実績によっても費用が異なるため、事前に確認しておきましょう。
造作壁面収納の設計から完成までの流れは?
*ヒアリング内容
まずは、お客様のご要望を詳しくヒアリングします。
収納したい物、収納したい量、デザインの希望など、具体的な内容をお伺いします。
また、ご予算や工期についても確認します。
要望を明確に伝えることで、より理想に近い収納を設計できます。
さらに、ライフスタイルや家族構成などもヒアリングすることで、より使い勝手の良い収納を提案できます。
*設計デザイン
ヒアリング内容に基づいて、設計図を作成します。
複数のデザイン案を作成し、お客様と綿密に打ち合わせを行いながら、最適なデザインを決定します。
3Dパースなどを活用することで、完成イメージをより具体的に掴むことができます。
また、収納の使い勝手やメンテナンス性なども考慮しながら設計を進めます。
*施工
設計図に基づいて、熟練の職人が丁寧に施工を行います。
施工中は、定期的に現場を確認し、お客様と連携を取りながら作業を進めます。
細かな部分まで丁寧に施工することで、高品質な造作壁面収納が完成します。
また、施工中の安全管理にも細心の注意を払います。
*引き渡し
施工が完了したら、お客様に完成した造作壁面収納を引き渡します。
使用方法の説明を行い、万が一不具合があった場合の対応についてもご説明します。
お客様に満足いただけるよう、丁寧な対応を心がけています。
また、引き渡し後も定期的なメンテナンスやアフターサービスを提供することで、お客様の快適な暮らしをサポートします。
まとめ
造作壁面収納は、既製品では実現できない自由な設計と高い収納力、そして部屋の雰囲気に合わせたデザインが魅力です。
費用や工期については、使用する素材やデザインの複雑さなどによって変動しますが、事前にしっかりと計画を立てることで、理想の収納を実現できます。
この記事が、造作壁面収納の導入を検討されている方の参考になれば幸いです。