子供の成長と共に、以前は一つの空間だった子供部屋を、それぞれが独立したプライベート空間として使えるように仕切りたいと考えるご家庭は少なくありません。
兄弟姉妹が個々の学習机に向かったり、友人との時間を楽しんだりする中で、適切な距離感を保ちつつ、それぞれの成長をサポートできる環境づくりは、親御さんにとって重要な課題の一つと言えるでしょう。
このようなニーズに応える有効な手段として、間仕切り壁の設置が挙げられますが、実際に工事を行うにあたっては、どれくらいの費用がかかり、どのくらいの期間で完了するのか、具体的な情報を把握しておくことが不可欠です。
子供部屋を間仕切り壁で仕切る費用
固定式間仕切り壁の費用目安
子供部屋を恒久的に二つの空間に分ける固定式の間仕切り壁を設置する場合、その費用は使用する建材や仕上げの方法によって大きく変動しますが、一般的には1部屋を2部屋に仕切るための壁の新設工事として、構造材の設置、石膏ボードなどの壁材の貼り付け、そしてクロスや塗装といった仕上げ工事を含めて、30万円から60万円程度が目安となります。
壁の構造が建物の構造躯体に関わる場合や、断熱材・遮音材の充填、さらには電気配線工事や照明器具、コンセントの増設といった付帯工事が発生する場合には、総額がさらに上乗せされることになります。
可動式間仕切り壁の費用目安
固定式とは異なり、必要に応じて空間を柔軟に仕切ったり、開放したりできる可動式の間仕切り壁は、その構造やデザイン、採用するメーカーによって費用が大きく異なります。
簡易的なパーテーションタイプから、天井埋め込み式のスライディングウォールのような本格的なものまで様々ですが、一般的な簡易的なパネル式の可動間仕切りですと、50万円から100万円、あるいはそれ以上の費用がかかることも珍しくありません。
特に、高いデザイン性や機能性、優れた遮音性能を求める場合には、より高額になる傾向があります。
断熱防音効果による費用の変動
子供部屋の間仕切り壁に断熱性や防音性を付加したい場合、壁材の間にグラスウールやロックウールなどの断熱材、あるいは遮音シートといった特殊な素材を充填する工事が追加されます。
これらの材料費と、それらを施工するための手間が増えるため、単純な壁の新設に比べて、一般的に10万円から30万円程度の追加費用が見込まれます。
子供の学習に集中できる静かな環境を提供したい、あるいは生活音がお互いの部屋に響かないように配慮したいといった要望に応えるためには、こうした断熱・防音性能の強化が重要となり、その分費用は増加します。

子供部屋の間仕切り壁工事期間
固定式間仕切り壁の工事期間
固定式の間仕切り壁を新設する工事期間は、既存の壁の解体作業(必要な場合)、新しい壁の下地となる木材や軽量鉄骨の組み立て、壁材(石膏ボードなど)の取り付け、そしてクロス貼りや塗装といった仕上げ作業まで含めると、通常、数日から1週間程度を見込むのが一般的です。
ただし、部屋の広さや形状、電気配線やコンセントの移設・新設の有無、使用する仕上げ材の種類などによって、工期は変動する可能性があります。
可動式間仕切り壁の工事期間
可動式の間仕切り壁の設置工事は、固定式の間仕切り壁の新設に比べて、比較的短期間で完了するケースが多い傾向があります。
天井や壁にレールを取り付け、パネルや戸を設置・調整する作業が主となるため、製品の種類や設置場所にもよりますが、1日から数日程度で完了することが一般的です。
ただし、複雑な構造を持つものや、特殊な納まりが必要な場合には、それに応じて工期が長くなることも考慮する必要があります。
工事期間を左右する要素
間仕切り壁の設置工事にかかる期間は、部屋の広さや複雑な間取り、既存の壁の素材や構造、断熱材や防音材の施工の有無、電気配線工事の規模など、様々な要素によって変動します。
また、職人の人数や、工事当日の天候(特に外部での作業や資材搬入に影響がある場合)も、工期に影響を与える可能性があります。
スムーズな工事進行のためには、事前に工事内容を詳細に打ち合わせ、必要な材料の手配や、作業スペースの確保などを業者と綿密に連携することが重要となります。

まとめ
子供部屋を間仕切り壁で仕切る際の費用と工期は、選択する間仕切り壁の種類、求める断熱・防音性能、そして部屋の状況によって大きく異なります。
固定式の間仕切り壁は比較的費用を抑えられ、工期も短めですが、空間の固定化が伴います。
一方、可動式の間仕切り壁は、空間を柔軟に使えるメリットがある反面、費用は高くなる傾向があります。
断熱材や遮音材の追加、電気工事の有無なども、総額費用と工事期間に影響を与える重要な要素です。
ご家族のライフスタイル、予算、そして将来的な部屋の使い方を考慮し、最適な間仕切り方法を選択することが、快適な子供部屋づくりへの第一歩となるでしょう。