キッチンは毎日の生活の中心であり、様々な家電が活躍する場所です。
調理はもちろん、情報収集や家族とのコミュニケーションの場としても多様化しています。
そんなキッチン空間をより快適にするためには、家電の配置や使い勝手を考慮したコンセントの設置が欠かせません。
どこにコンセントがあると便利なのか、計画的に検討しておくことが、後々の使いにくさや後悔を防ぐ鍵となります。
キッチンコンセントの増設はどこにすべきか
家電の背面がすっきりする位置
冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器など、常に電源をつないでおく家電の背面には、コンセントを設置するのがおすすめです。
これにより、家電のコードが隠れて見た目がすっきりするだけでなく、掃除の際にも邪魔になりにくくなります。
カップボードのカウンター上に家電を置く場合、その家電の背面にコンセントを設けることで、生活感を抑えたスマートなキッチン空間を実現できます。
また、カップボード上部の吊戸棚の下なども、一時的に使用する家電のコンセントとして便利です。
胸から腰の高さは使いやすい
電気ケトルやハンドミキサー、コーヒーメーカーなど、使用するたびに電源を抜き差しする家電には、胸から腰あたりの高さにコンセントを設けると便利です。
このくらいの高さであれば、かがむ必要もなく、また頭より高い位置よりも手が届きやすいため、コードの抜き差しがスムーズに行えます。
吊戸棚の下あたりにコンセントがあると、コードが絡まる心配もなく、作業効率が向上します。
カウンター付近は汎用性が高い
キッチンカウンター付近にコンセントがあると、さまざまな用途に活用でき汎用性が高まります。
例えば、お子さんがタブレットで調べものをしながらキッチンでお手伝いする際に充電できたり、スマートフォンの定期的な充電にも便利です。
また、ダイニングスペースとキッチンが近い間取りであれば、ホットプレートなどを使って調理する際にも、延長コードを準備する手間なくコンセントを利用できます。

キッチンコンセント増設で気をつけることは何か
消費電力と容量の確認が重要
キッチンでは、電子レンジやオーブントースター、IH調理器など、消費電力の高い家電を複数同時に使用する場面があります。
延長コードやタコ足配線でコンセント口数を増やしても、同時に使用できる電力容量には限界があり、一般的には、1,500Wを超えるとブレーカーが落ちたり、最悪の場合発火したりする危険性があります。
家電の消費電力を事前に確認し、容量を超えないよう、また消費電力の大きい家電は専用の回路(専用コンセント)を設けるなど、無理のない使い方を心がけることが重要です。
増設方法で費用や使い勝手が変わる
キッチンのコンセントを増設するには、いくつかの方法があります。
既存のコンセントの差込口を増やす、近くのコンセントから配線を分岐させる、あるいは分電盤から新たに専用の配線を行う方法などです。
差込口を増やすだけなら比較的費用を抑えられますが、使用できる容量は変わりません。
消費電力の大きい家電を安全に使いたい場合は、分電盤から専用の回路を引く方法が適していますが、工事が大掛かりになり費用も高くなる傾向があります。
ご自身の使い方や予算に合わせて、最適な方法を選ぶことが大切です。
配線場所による見た目への影響
コンセントの増設にあたっては、配線場所も考慮する必要があります。
壁の中に配線を通す「埋め込み配線(隠ぺい配線)」は、見た目がすっきりしますが、壁の構造や柱などの位置によって設置できる場所が限られることがあります。
一方、「露出配線」は比較的自由な場所に設置できますが、配線が壁や天井を這うため、見た目が気になる場合もあります。
特に、気密性を重視する住宅では、外壁に面した壁へのコンセント増設は、気密層を傷つける可能性があるため、慎重な検討が必要です。
目立たない場所を選んだり、配線カバーを活用したりするなど、見た目と機能性のバランスを考慮しましょう。

まとめ
キッチンでのコンセント設置場所は、家電の背面で見た目をすっきりさせる、胸から腰の高さで抜き差ししやすくするなど、使い勝手を考慮した位置選びが重要です。
また、増設する際は、使用する家電の消費電力と全体の容量を把握し、ブレーカーが落ちたり危険な状況になったりしないよう注意しなければなりません。
増設方法や配線場所によって、費用や見た目、使い勝手も変わってきます。
理想のキッチン空間を実現するために、計画段階でしっかりと検討することが大切です。