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高齢者が住みやすい家の間取り設計とは?後悔しないためのポイント解説

2024.07.09

「高齢になっても住みやすい家」を実現したいと考えているものの、具体的にどのような間取りにすればいいのか、どのような点に注意すべきなのか、不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、高齢者にとって住みやすい間取りのポイントや、設計段階で考慮すべき注意点をご紹介します。
安心できる快適な住まいを実現するために本記事を参考にしてください。

□高齢者が住みやすい家の間取り

*バリアフリー設計
高齢者は、年齢を重ねるにつれて身体機能が衰え、階段の上り下りや、狭い場所での移動が困難になることがあります。
そのため、家全体をバリアフリーにすることが重要です。
1:段差の解消
玄関、廊下、トイレ、浴室など、家の中のあらゆる場所に段差がないように設計することが大切です。
特に、高齢者の転倒リスクが高い場所には、手すりを取り付けるなど、安全対策を施しましょう。
2:手すりの設置
手すりは、歩行時のサポートだけでなく、立ち上がりや座り込みの際にも役立ちます。
廊下、階段、トイレ、浴室など、必要と思われる場所にしっかりと設置しましょう。
3:床材の選択
滑りにくい素材の床材を選ぶことが重要です。
特に、浴室や玄関など、水回りや屋外と接する場所には、滑りにくい素材を使用しましょう。
*安全性の確保
高齢者は、転倒や怪我のリスクが高いため、安全性を考慮した設計が必要です。
1:照明の確保
十分な明るさを確保することで、視界が良く、転倒のリスクを軽減できます。
特に、廊下や階段など、足元が見えにくい場所には、明るい照明を設置しましょう。
2:家具の配置
家具の配置は、高齢者が移動しやすいように、通路を広く確保することが重要です。
また、家具の角が尖っている場合は、怪我をする可能性があるため、丸みのある家具を選ぶか、クッションなどを設置しましょう。
*生活動線の確保
高齢者は、体力的に負担がかかりやすいため、移動距離が短く、スムーズに移動できる生活動線を確保することが重要です。
1:キッチンとダイニングの配置
キッチンとダイニングを近くに配置することで、食事の準備や片付けが楽になります。
また、高齢者が食事中に立ち上がったり座ったりする際にも、負担を軽減できます。
2:寝室とトイレの配置
寝室とトイレを近くに配置することで、夜間のトイレ利用が楽になります。
特に、高齢者の場合、夜間にトイレに起きる回数が増えるため、移動距離が短い方が安心です。


□高齢者が住みやすい家を設計する際の注意点

1: 音の問題への配慮
高齢者は、音に敏感になる傾向があります。
そのため、生活音が気になる場合は、音響対策が必要です。
・壁や床の遮音性
壁や床の遮音性を高めることで、隣室からの生活音を軽減できます。
特に、寝室や書斎など、静寂性を求める部屋には、遮音性の高い素材を使用しましょう。
・窓の防音対策
窓から外の音が入ってくる場合は、防音窓や二重窓などを検討しましょう。
2: 外の音への配慮
高齢者は、外の音に敏感になる傾向があります。
そのため、静かな環境を確保することが重要です。
・道路や隣家からの騒音対策
道路や隣家からの騒音を軽減するためには、防音壁や植栽などを設置することが有効です。
・室外機の騒音対策
室外機は、騒音源となりやすいので、住宅から離れた場所に設置したり、防音カバーを取り付けるなど、騒音を軽減する対策を検討しましょう。
3: 防犯対策
高齢者の住宅は、空き巣などの犯罪に遭いやすいという側面もあります。
防犯対策をしっかり行うことが重要です。
・防犯カメラの設置
防犯カメラを設置することで、犯罪抑止効果が期待できます。
・防犯性の高い窓やドアの採用 窓やドアに防犯対策を施すことで、侵入を困難にできます。

□まとめ

高齢者が住みやすい家の間取りは、バリアフリー、安全性、生活動線、そして将来的な家族構成の変化に対応できる柔軟性を考慮することが重要です。
また、音の問題、外の音への配慮、防犯対策なども、設計段階でしっかりと検討しておきましょう。
高齢者にとって住みやすい家は、快適な生活を送るだけでなく、安全で安心できる住まいでもあります。
快適で安全な住まいを実現することで、高齢者は、自分らしい生活を送れます。