車椅子生活になったら?住まいのバリアフリーリフォームで快適な暮らしを
2024.10.09
高齢になっても、住み慣れた家で快適に暮らしたい。 そう願う人は多いのではないでしょうか。 しかし、年齢を重ねるにつれて、体の不自由さを感じる場面も増えてくるかもしれません。 特に、車椅子生活になった場合、住まいの環境は大きく影響します。 この記事では、車椅子生活に備えたリフォームについて解説し、快適な暮らしを実現するためのヒントをご紹介します。
□車椅子生活になったら?車椅子生活を備えたリフォームとは?
高齢化社会が進む現代において、車椅子生活への備えは、もはや他人事ではありません。 70代以降は、病気や怪我によって、足腰が不自由になり、車椅子生活を余儀なくされるケースも少なくありません。 転倒による骨折や、病気による筋力の低下などが原因として挙げられます。 いつまでも自分の家で快適に過ごしたいと考えるなら、早めの対策が重要です。 *住まいのバリアフリー化 車椅子生活に適した住まいとは、段差がなく、移動しやすい環境のこと。 具体的には、以下のようなリフォームが考えられます。 1:床の段差解消:玄関、廊下、トイレ、浴室など、あらゆる場所に段差がないか確認し、必要があれば解消しましょう。 2:手すりの設置:廊下、トイレ、浴室など、転倒しやすい場所に手すりを設置することで、安全性を高めます。 3:ドアの改修:車椅子でもスムーズに移動できるよう、引き戸や自動ドアへの交換も検討しましょう。 4:トイレの改修:車椅子対応のトイレに交換したり、手すりや便座の高さ調整などを行うことで、安全で快適なトイレ空間を実現できます。 5:キッチン:シンクの高さを調整したり、収納スペースを工夫することで、車椅子からでも使いやすいキッチンを実現できます。 6:照明:明るさを確保し、スイッチの位置も使いやすい場所に設置しましょう。 *生活の利便性向上 リフォームによって、日常生活の利便性を高めることも大切です。 1:通報サービス:転倒や緊急時などに、家族や外部サービスに連絡できる通報サービスを導入することで、安心感を高められます。 2:家電の選び方:車椅子での操作がしやすい家電を選ぶことも重要です。 3:家具の配置:車椅子での移動スペースを確保し、家具の配置を見直しましょう。
□リフォーム費用は?補助金や税制上の優遇制度を活用しよう
車椅子生活に適したリフォームは、費用がかかるものですが、さまざまな補助金や税制上の優遇制度を活用することで、経済的な負担を軽減することができます。 1:介護保険 要支援1・2、要介護1以上の認定を受けた方は、介護保険の住宅改修制度を利用できます。 ・対象となる改修:手すりの取り付け、段差の解消、滑り止め、引き戸への交換、洋式トイレへの交換、補強工事など ・費用負担:改修費用の1割または2割負担、一戸あたり20万円を上限 2:税制上の優遇 バリアフリー改修工事を行うと、所得税の控除を受けることができます。 ・対象者:50歳以上の方、要介護または要支援の認定を受けている方、所得税法上の障害者の方、高齢者等である親族と同居している方 ・条件:50万円を超える費用がかかった場合 3:自治体の補助金 多くの自治体では、バリアフリーリフォームに対して補助金制度があります。 ・内容:自治体によって、補助金額や対象となるリフォーム内容が異なりますので、事前にご確認ください。 4:リフォームローン リフォーム費用を分割で支払えるリフォームローンを利用することもできます。 ・金利:金利が低く、返済期間が長いものなど、さまざまなローンがありますので、比較検討しましょう。 5:その他の補助制度 ・グリーン住宅ポイント:省エネ性能の高い住宅リフォームに対して、ポイントがもらえます。
□まとめ
車椅子生活は、想像以上に生活空間への影響が大きいものです。 住み慣れた家で快適に過ごすためには、早めのリフォームが大切です。 介護保険や税制上の優遇制度を活用することで、経済的な負担を軽減することができます。 今回の記事が、車椅子生活に備えたリフォームを考える上での参考になれば幸いです。